最新版「アメリカ自然史博物館」の見どころ、行き方、料金、お土産について
こんにちは、自然大好きプレ子です。
ニューヨーク旅行をする上で、欠かせない観光の一つ、子どもにも、大人にも大人気!日本ではなかなかお目にかかれないスケールのメトロポリタン美術館、MOMA美術館と並ぶ、NYの歴史ある観光スポット「アメリカ自然史博物館」。
迫力のある本物の恐竜の化石、大きな天球の中で見るプラネタリウム、世界の民族の生活垣間見ることのできるエリア、隕石、鉱物、宝石エリアがなど見るものがたくさん。心の奥に眠っている探求心を満たす、見たことのない過去の産物に創造力も全開!わくわくが止まりません。子どもたちにはぜひ見せたい!大人も童心に戻れる、家族で自然の歴史を感じられる観光スポットです。これを読めば明日にでも行きたくなる、自然史博物館をご紹介いたします。
もうひとつ重要なお得情報!ニューヨーク観光のマストアイテム「シティパス」でも、アメリカ自然史博物館に入場できますよ!
「一人あたり78ドルも得するニューヨークシティパスの購入方法」で詳細をご紹介していますのでチェックして見てくださいね。NY到着前のゲットをおすすめします!
正式名称American Museum of Natural History開館年1869年所在地Central Park West & 79th St, New York, NY 10024公式ウェブサイトwww.amnh.org
アメリカ自然史博物館は、ニューヨークのマンハッタン、アッパーウエストサイドと呼ばれるエリアにあり、化石、動植物の標本、鉱物など自然科学に関する資料を所蔵している科学博物館。
1869年にセントラルパーク内に開館しました。1874年に今の公園西側に施工されました。ネオゴシックとネオロマネスク、二つの様式の融合した77stから81stまで、4ブロックにも渡る大きな建物です。
正面入り口には、第26代アメリカ大統領、セオドア・ローズベルトとネイティブアメリカンが寄り添う銅像があります。
セオドア・ルーズベルトとネイティブアメリカンの関係はこの銅像のように寄り添ってはいませんが、ベン・スティラー主演の「ナイトミュージアム」でロビン・ウィリアムスが扮する探検家スタイルのルーズベルトはこの銅像がモデルとなっています。
セオドア・ルーズベルト大統領とは?
セオドア・ルーズベルト大統領は、ニューヨーク出身、Teddyという愛称で呼ばれた(テディベアの名の由来になったという説がある)第26代大統領で、数々の功績から初代大統領のジョージ・ワシントン、エイブラハム・リンカーンと並ぶ偉大な大統領の一人です。
元々、第25代マッキンリー大統領の副大統領でしたが、暗殺と共に昇格、アメリカ帝国主義を推進しました。ルーズベルトの父は、博物館の創設者の一人であり、またルーズベルト自身も博物学、動物学に長けていて、狩猟家、探検家、作家でもあったので、1909年大統領退任後、アフリカへ自ら赴き、標本を探すなど、この自然史博物館に所蔵されるものにたくさん貢献しています。
セオドア・ルーズベルトに興味があり、時間に余裕のある方は、マンハッタンには生家があり、少し離れますがロングアイランドには晩年の家があります。どちらも見学することが出来ますので、そちらも行かれると歴史を深く知ることができるかと思います。
セオドア・ルーズベルトの生家「Theodore Roosevelt Birthplace」
住所:28E 20th St, New York, NY 10003
営業時間:9am-5pm
休館日:月曜・火曜
入場料:無料
公式ウェブサイト:www.nps.gov/thrb
セオドア・ルーズベルト晩年の家「Sagamore Hill」
住所:20 Sagamore Hill Road, Oyster Bay, NY 11771
営業時間:9am-5pm
休館日:月曜・火曜
入場料:10ドル
公式ウェブサイト:www.nps.gov/sahi
敷地内は無料ですが、家の中に入る場合、15歳以上の人は10ドルかかります。
毎日 午前10時~午後5時45分
休館日:サンクスギビング(11月第4木曜日)、クリスマス(12月25日)
所要時間は、だいたい2時間くらいです。でもしっかり見たいっという方には丸一日でも居れる博物館ですよ。
住所:Central Park West & 79th St, New York, NY 10024
地下鉄・バスの最寄駅
週末・祝日は、バス・電車共に本数が少なくなったり、イレギュラーな動きをしたりするので、時間には余裕をもって動くといいと思います。
もしも、電車が走ってないなどがあったら、黄色いタクシーを捕まえて行くのも時間の短縮の手ではあります。ナチュラルヒストリーミュージアムと言えば通じます。
また、マップのダウンロードは「Manhattan Bus Map」(マンハッタンバスマップ)や「MTA Map」と検索すると、PDFで印刷できますよ。
地下鉄:B/C線「81st St-Museum of natural History駅」(各駅停車)
駅のタイル飾りは、たくさんの動物たち。
駅名にもナチュラルヒストリーと入っているのでわかりやすいですね。右端、左端、両方の出口から博物館に行くことが出来ます。81st側入り口は正面、またローズセンター側入り口に近く、 79st側には博物館直結入口があるので、雨の日も濡れずに入れます。
バス:M79, M10
- M79のクロスタウンのバス
メトロポリタン美術館のある東側からセントラルパークの中を通って、西側に行くバスです。公園を抜けたらすぐに降りましょう。 - M10のバス
コロンバスサークルの辺り(セントラルパークの西側コーナーの入口の側から乗ることが出来ます。博物館の目の前まで降りられます。
*NYのバスは走る道の番号が付いていることが多く、Mはマンハッタン、Qはクイーンズ、Bxはブロンクス、ブルックリンを表します。
エンパイアステートビルからの行き方
6avの34st ヘラルドスクエアから、オレンジのB線で「81st St-Museum of natural History駅」まで1本です。
エンパイアの詳細:「エンパイア・ステート・ビルディングからNYを眺めよう!」
トップオブザロック(ロックフェラーセンター)からの行き方
オレンジのB線で「81st St-Museum of natural History駅」まで1本です。
F・Mは別方向、Dトレインは、快速なので止まりません。
トップオブザロックの詳細:「NYの夜景ならトップ・オブ・ザ・ロック!(ロックフェラーの展望台)」
タイムズスクエアからの行き方
- ブルーのC線「50 Street駅」から乗って「81st St-Museum of natural History駅」まで約18分です。
- レッドの1線「Times Sq – 42 St」から「79 St駅」まで乗り、そこから徒歩6分。裏側につきます。
タイムズスクエアの詳細:「タイムズスクエアの基本情報」
実は、自然史博物館には入口がたくさんあります。そちらをご紹介していきます。
正面入り口(2階)
セントラルパーク西側に面したこちらです。階段を上って入るので2Fになります。
(この写真はクリスマスシーズンで、ルーズベルトの銅像の両脇にクリスマスリースを持った恐竜が立っています。)
こちらから入ると高い天井の広場に、大きな恐竜が現れます。
正面左が、肉食恐竜のアロサウルス、右が全長23-27メートルあったとされる草食恐竜バロサウルス。バロサウルスがアロサウルスから子どもを守っているシーンだそうです。
正面1階入口
正面の2階へ上る階段の下に入口があります。
ローズセンター入口(1階)
こちらは正面入り口に向かって右手、ローズセンター側の入り口です。
天体関係、プラネタリウムを先に観たい方、正面入り口や地下鉄入り口の長蛇の列の場合、こちらが割と空いていて入りやすいこともあります。チケット売り場もあります。
地下鉄81st側出口を出て、信号を博物館方向に渡り、斜め右手方向に敷地の坂を下ると入口です。
地下鉄直結入口
81st St Museum of Natural Historyの駅から直結です。
81stよりも南(ダウンタウン)から来た場合、電車を降りたら左側の出口(79st側)から直結入り口に行くことが出来ます。
77thストリート出口(1階)
こちらは出口専用です。ローズセンターとは真逆、正面入り口に向かって左側にあります。
グランドギャラリー、カヌーが置いてあるところから出られます。
コロンバスアベニュー入口
正面入り口から逆側、Columbus Ave.から入ってくることが出来ます。こちらも比較的空いています。
以上すべての出入り口をご紹介しましたが、正面2階入り口を除いてバリアフリーとなっています。
コートチェックは、正面入り口の内側にあります。また、9月から3月の間は、追加のコートチェックがローズセンターの地下1階にもあります。
コート、傘、バッグなどスペースがあれば1人2ドルで預けることが可能です。貴重品、楽器、コンピュータなど壊れやすいものは預けることが出来ない場合があります。
預けた方は受け取る際、係の方へのチップ(1ドル、2ドル程)をお忘れずに。
小包や段ボール箱を持ち込みの場合、安全のため中身を確認されたり、拒否される場合があります。
大きなスーツケース、リュックサック、大小のキャリーバッグの持ち込みはできません。
写真撮影に関して
注記がある場合を除き、個人的な使用のための写真撮影は許可されています。
*自撮り棒、三脚、ライトは使用できません。
*写真の複製、それを売買することは許可されていません。
*劇場やスペースシアター内でのフラッシュ撮影はご遠慮ください。
持ち込めないもの
- 銃器、ナイフ、武器、有毒ガスまたは物質
- 自転車、ローラースケート、スケートボード
- 介助動物以外のペット
- 飲食品(水のペットボトル以外)
- 大きなスーツケース、リュックサック、大小のキャリーバッグ
禁止事項
- 子どもの肩車
- 手すりや展示品の上に乗る、座る、館内を走る、騒ぐ、音楽をかけるなどの迷惑行為
- 指定されたところ以外でのペットボトル以外の飲食
子どもたちは大人の同伴と管理が必要です。
警備員やスタッフに注意されたら従ってください。
エレベーターやベンチを使う際は、障がい者の方々に対して思いやりのある行動をしてください。
無料のガイドツアーは毎時15分スタートで、10:15~3:15の回までありますが、残念ながら日本語のものはありません。
ガイドブックは日本語版がありますのでゲットしましょう!
チケットには、スペースシャトルパビリオン、潜水艦グロウラー、企画展が含まれています。
アメリカ自然史博物館の入館料金
入館料金
大人:$23
学生・60歳以上:$18
子ども(2歳から12歳):$13
入館料金+1
(一般入場と下記の3つから1つ特別展示を選んで見ることが出来ます)
・特別展示
・巨大スクリーンのフィルム
・スペースショー
大人:$28
学生・60歳以上:$22.50
子ども(2歳から12歳):$16.50
入館料+すべて
(一般入場と上記3つのすべての展示を見ることが出来ます)
大人:$33
学生・60歳以上:$27
子ども(2歳から12歳):$20
*学生、シニアの方など割引対象の方は、年齢や学生を証明するIDが必要となります。パスポートなどです。
シティパスでの入館
アメリカ自然史博物館はシティパスの対象施設です。正規料金のチケットは少々お高めなので、シティパスを使うとお得ですよ。
「シティパス」は122ドルで購入できますが、このパスひとつで博物館の他にも自由の女神やエンパイアステートビル、トップオブザロックの展望台など合計6つの主要観光スポットに入場できます。
観光したいスポットが当てはまっていればとってもお得なチケットになりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
▼プレ子が詳しくシティパスについて説明しました!
CITY PASS (シティパス) の詳細&購入方法
正面入り口、コロンバスアベニュー側入口、ローズセンター入口、地下鉄直結口、それぞれの入り口で購入することが出来ます。
正面入り口のチケット売り場は向かって奥左方向に購入カウンターの列があります。
土日祝日はもちろん、時間帯によって混雑する人気の博物館なので、他の入り口を使うか、シティパスやオンライン購入をすることも時間短縮の技です。
事前にインターネットからの購入が可能です。公式ウェブサイトからの購入方法をご案内します。
ticketing.amnh.org/#/tickets
- 3種類のチケットの中から選びます。「一般入館料のみ」の方は、左、「入館料+1」が真ん中、「入館料+全て」が右です。それぞれの青いボタン「GET STARTED」を押します。
*各チケットについてはアメリカ自然史博物館の入館料金を参考ください。
- 日にち、人数を選び、「CONTINUE」ボタンを押します。入館料だけを選んだ場合、特別イベントを見るなら、$5ですよ!と出てくる時がありますが、そのまま進む場合は「NO THANKS」ボタンを。もし心変わりして、他の有料展示を見るなら「UPGRADE」ボタンを押しましょう。
- 注文内容の確認をし、問題なければ「CHECK OUT」を押します。
- すると、寄付をしますか?と出てきます。寄付をする場合、金額を選んでYES, しない場合、NO THANKSを選びます。
- 請求先の情報を入力します。名前、住所、カードの番号などを記入、金額・内容確認をして、オーダーを確定して終わりです。チケットをプリントアウトして持っていくか、携帯に保存していきましょう。
First Name : 名(例:Hanako)
Last Name : 姓(例:Yamada)
Email Address : Emailアドレス
「Please send me the Monthly Newsletter and Calendar Highlights emails.」:毎月のメルマガ配信を送ってください。
(希望しない場合は、チェックを外してください)
Address : 住所[番地](例:1-2-3 Shinjuku)
Country : 国[Japan]を選択
City : 住所[区市町村](例:Shinjuku-ku)
Postal code : 郵便番号
Credit Card Number:クレジットカード番号
CVV:セキュリティコード
Expiration Date:有効期限(月)
Expiration Year:有効期限(年)
お得に観光できる「シティパス」は事前にオンラインで購入ができます。購入方法は「ニューヨークシティパスの購入方法」の記事をご覧ください。
シティパスでの入館方法:
当日、博物館の入場窓口ではシティパス専用の窓口があります。
パスを提示すると、チケットがもらえます。そのチケットで入館できます。
まだパスを引き換えていない場合は、同じ専用窓口にて、シティパス購入の証明書を提示して、シティパスに引き換えてもらいます。
現地で配られている館内マップをご参考ください。
【カルマン宇宙ホール・フードコート・地下鉄直結入口・駐車場】
【動物エリア・人類/民族エリア・環境エリア・地球/宇宙エリア・スペースショー入り口(有料)・カフェ(2つ)】
【動物エリア・民族エリア・ヘイデンビッグバンシアター(有料)・特別展示ギャラリー(有料)】
【動物エリア・民族エリア・特別展示エリア】
【恐竜/化石エリア・特別展示ホール(有料)・カフェ】
展示コレクションをご紹介していきます!
自然史博物館において、4F 化石エリアが目玉と言っても過言ではないでしょう。
もちろん、回り方は人それぞれですが、アメリカのミュージアムは広いので、プレ子は必ず1番見たい場所から回ります。
自然史博物館は、上記の地図の恐竜マークのところから反時計回りに4Fフロアから、ちょっとした豆知識と共に、ご紹介していきます、それでは見ていきましょう。
おぉーっと大きなティラノサウルス!!!エレベーターを降りてすぐの部屋に入るといきなり大きなティラノサウルスです。
祖先の順にせず、目玉の恐竜から!アメリカっぽい展示の仕方です。
このエリアは何時になっても空きませんね。人混みと写真を撮りたい人で大賑わい。
Tirano Saurus(ティラノサウルス)は白亜紀に生息していた大型の肉食恐竜。恐竜の王様を意味する“T-rex”とも呼ばれています。
「ジュラシックパーク」、「レックス」など映画に起用され、「ナイトミュージアム」では、博物館のこの骨が、水飲み場で水を飲んでいるところに主人公が現れ、追いかけてくるシーンが印象的です。
最近、ティラノサウルスは羽毛に覆われていたのではないか?という説が浮上していますが、でもやっぱり鱗説も有力です。
そもそも羽毛の化石が見つかったのは近縁の大型種であり、T-Rexのものでは無いんです。
でももしかしたら、子どもの時にあったかもしれないという予想や憶測も未だに飛び交っている・・
そんなティラノサウルスの化石は世界でそれほど多く出土されていなく、部分的にしか残っていないものがほとんどで完全なものは世界に3体しかありません。1908年に発掘されたという頭骨は間違いなく本物!すぐにわかります。知っていましたか?歯からその恐竜が何年ぐらい生きたかがわかるらしいんです!木の年輪のようですね。人間の歯でもわかるんですかね?
その隣には、大きな草食恐竜、Apato Saurus(アパトサウルス)
私が子どもの頃は、ブロントサウルスというのが似た種でいたような気がしたので、調べてみると、
一時期、ブロントサウルスはアパトサウルスと同属と判断されて、同じ名前に揃えられていた(アパトサウルスが先の発見、命名だった)ため、ブロントサウルスをあまり聞かなくなったのだが、ここ数年で別属だということがわかり、再分類されたことがわかりました。別の地域で発掘されて同じ種のものだった時は、どっちが先に発見されたのかで名付け親が変わってくるので大変ですよね。
このアパトサウルスは、上からも下からも堪能でき、足跡なども再現されています。下記の図で青い部分が本物の骨格化石、その他はCast(キャスト)と呼ばれる骨格標本を元に足りない部分をレプリカで補っています。
写真で伝わるでしょうか?この本物の骨の質感。下の写真は上で説明されているアパトサウルスの後ろ腰骨から前の方を撮った写真です。つまり本物の骨を組んでいる部分です。
これは、入口にもレプリカのあったAllosaurus(アロサウルス)、ジュラ紀後期に生息した肉食獣です。アロサウルスやティラノサウルスって
全長12mぐらいしかないのに自分よりも数倍大きい草食恐竜に立ち向かっていくんですね。あの小さな前足でどんな風に狩りをしていたんでしょうか。
Dinosour Family Treeですね。恐竜たちの祖先がわかります。
さて、竜盤類の後は、脊椎動物の起源エリアです。
色々飛んでいます。こういった展示の仕方も見やすくて、いいですね。右上を飛んでいるのが、絶滅したカメの一種で、
Stupendemys Geographicus(スチュペンデミス) 名前が長い。2m以上あります。
これは、ワニの祖先のようですね。
個人的に最も心惹かれた化石はこちらのカメの祖先のような恐竜たち。子どもの頃飼っていたからか、カメが好きなんですよね。
Megalochelys atlas(アトラスゾウガメ) 大きい!インドで見つかった巨大陸ガメの化石。
そして、Meiolania(メイオラニア)
今も生きている化石と言えば、デボン紀に生存していた“Coelacanth” シーラカンスです。
シーラカンスが興味深い点
- 深海の中で古代の姿形のまま発見される。シーラカンスは大昔に絶滅したと考えられていたのですが、1938年に現生種が発見され、化石と現生種で違いがあまり見られなかったため、同種とみなされました。その中で26に分類されています。
- 寿命が長い!人間よりも長生きで100年以上らしい。
- 胸びれと腹びれに筋肉がある。これが足に進化したと考えられている。
- 肺がある。進化の過程で退化はしているので、現在は使われていませんが、祖先は、肺呼吸していたのではないかと言われています。
そんな、4足歩行の祖先かもしれない、古代魚シーラカンスの化石、お隣には肺魚の姿もありました。
Xiphactinus(シファクティヌス)
最高時速60kmの巨大魚、ホオジロザメのように捕食する海の猛者。
こちらも獰猛なプレデター、Dunkleosteus(ダンクルオステウス)下顎、上顎両方とも動く仕組みになっているそうです。
上の化石を再現すると下のようになります。
ウォーラック・オリエンテーションセンター
写真に収めるのが難しいほどの大きさ、今までに発見された中で最も大きな恐竜Titano Saur(ティタノサウルス)全長122フィートもあるそうです。名前はギリシャ神話のティーターンからきているそう。2016年からの展示で、アルゼンチンのパタゴニアで発掘された化石のレプリカです。
現在は、メリル・ストリープのナレーションで、脊椎動物の進化の過程や変化、多様化、絶滅のエピソードを上映しています。
次は、哺乳類の進化コーナーです。まずは、Mammoth(マンモス) ゾウの直接の祖先では無い。と言うのは割と知られている話かと思います。最古のマンモスは、約500万年前から、約4万年から数千年前に絶滅したとされています。マンモスは、初期の発掘では巨人の骨としてヨーロッパで展示されていたこともありましたが、1799年、シベリアの永久凍土より骨、肉、皮膚、体毛までもが氷漬けのマンモスが発見されたことにより、ゾウの骨格と化石の比較をして、現生種とは違う絶滅したゾウの一種、「マンモス」と名づけられました。
30万年前から6万年前に北アメリカや日本に住んでいたとみられる哺乳類、Desmostylians(デスモスティリアン)
カピバラのような、小さいカバのような風貌。
Sea Cows(海牛)
マナティーやジュゴンの祖先です。Sirenia(シーレン)と呼ばれることもあります。
二つの角が特徴的な草食恐竜、Brontops (ブロントプス)
サイの持つ体毛が伸びて固まった角ではなく、前頭骨が伸びたもので、サイとは遠縁です。
熊のようですね。でも、似ているからと言って必ずしも近縁ではないです。
雄々しいですね。ヘラジカのようですね。アメリカでは、ヘラジカはムースと呼びます。
ここから、原子哺乳類のエリアです。手前は、現生種のアリクイです。後ろのと同じ種類って言われても・・・。苦笑
Glyptodon(グリプトドン)
カメのように見えるけれど、哺乳類、アルマジロにも似ているが、甲羅には関節がありません。大きなものは、体調3メートル、体重1トンを超えたそうです。牛よりも重いって!
頭のうえにも甲羅があるのが可愛らしいです。このグリプトドンの進化で、ドエディクルスというしっぽの先にこん棒のようなものをつけたものも現れます。守りだけでは足りなかったんでしょうね。攻撃が必要になって進化をしていく、生きものってすごい!
哺乳類がずらっと並びます。Equus(エクウス)、Toxodon(トクソドン)
Monodon(モノドン) 名前がそのまま!一角獣ですね。
この背びれのところも骨なんですね~!!サンゴが刺さっているみたい。
さぁ、恐竜最後のエリアです。
Chasmo Saurus(カスモサウルス)の大きな頭骨、これは本物ですね。穴の空いたトカゲという意味で、頭部の骨に二つ穴が開いています。
Triceratops(トリケラトプス)
白亜紀最後の恐竜の一つで、頭部に楯のような襟巻のような部分がある草食恐竜、アメリカで割りとポピュラーな角竜です。
トリケラトプスは、カスモサウルスとは近縁ですが、頭部の骨に穴がありません。また、最も大きい角竜はトリケラトプスで7トンもあるそうです。
こちらはカモノハシのようにくちばしのような骨が付いています。
Pachycephalosaurus(パキケファロサウルス) は、頭が特徴的な恐竜で、頭部をぶつけ合って、互いの強さを認識して、順位づけをしていたそうです。頭頂部を前に向けて背からしっぽまでを一直線にして、ぶつかったときの衝撃を緩和することをわかって行っていたのではないか?という説がありますが、それでは頸椎に負担がかかりすぎるのでそれはないだろうなど、頭突きの話は色んな説があり、まだ解明されていない謎だらけです。ここでは、その本物の頭部の骨に触ることも出来ます。
鎧をまとったAnkylosaurus(アンキロサウルス)
その鎧はまぶたにもあったそうです。しっぽの先には固いハンマーがあり、身を守り、攻撃をしていたようです。これだけの装備があったからこそ、獰猛な恐竜がたくさんいる世界で数百万年を生き延びることができたといえます。
化石・恐竜エリア最後のご紹介は、Stegosaurus(ステゴサウルス)
この形、ティラノサウルス、トリケラトプスと並んで有名ですよね。体の割に頭がとても小さく、脳の大きさは猫ほどですね。以前は、脊髄にある空洞に第二の脳を持っているとかんがえられたこともありますが、今は神経に栄養を供給するグリコーゲン体があると考えられています。知能がどのぐらいだったかはわかっていません。上についている三角形の背板ですが、日本の方が5つの博物館の協力を得て切ってみたところ、血管が張り巡らされていたことから、放熱説が有力ではあるが、板が脆いため、身を守る鎧説はほぼ無いそうです。
3F~1Fにかけて、見ることのできる動物ジオラマエリア。
3Fは鳥類、哺乳類、霊長類、爬虫類、両生類です。2FのThe Akeley Hall of African Mammmals(エークリーアフリカ哺乳類ホール)が見下ろせます。1つ1つのブースに動物のジオラマが飾られています。
2Fには、このホール以外に、世界の鳥類、アジアの哺乳類エリアがあります。
2Fからみるとこんな感じです。
ゾウの鼻は、上唇と鼻が発達したもので、目があまり見えないため、嗅覚、聴覚、触覚を頼りにしている。
低周波でゾウ同士会話しているということや、優しくしてくれる人、攻撃をしてくる人を見極める、高い記憶力や知能を持ち、人間の言葉を聞き分ける能力もあるかもしれないとのことです。
そんなゾウの数は元々繁殖力が低いことに加えて、象牙の為の乱獲で減少し続けています。ワシントン条約で国際取引がほぼ禁止されているにもかかわらず、密猟を行う人が後を絶たないのです。
キリンは、心臓から脳までが2Mほどあり遠いため、高血圧なんだそうです。また、食べている草から水分を取るため、水を飲まなくても生きていける、ぐっすり眠るために取る姿勢は、1日長くても10分だそうです。足の速さは、車の標準速度くらいで、鳴き声は牛のような声。
猛禽類の鷹。
動物エリアの中でも、目をひいたのが3Fの霊長類、人間の骨格標本。1Fのスピッツァー人類起源ホールも同様に人類の起源に迫っているので興味深かったです。
大人のものはたまに見かけますが。子どものものは初めてかもしれません。子どもの頭蓋骨ってからだに対して大きいですよね。そして、骨格はしっかりと人間です。隣にはApes(類人猿)
こちらはGibbon(シロテテナガザル)
長い腕で枝から枝へ渡り、ほぼ樹のうえのみで生活します。また、人間と一緒で一妻一夫制で、このペア関係は生涯交換することがありません。
映画「ナイトミュージアム」に出てくる知的なサル、デクスターは、Cebus(オマキザル)です。見つけてみてくださいね!
お次は、3F~1Fに広がる民族エリアです。
3F 東部森林地、平原のインディアン、太平洋民族ホール
2F アフリカ民族、アジア民族、メキシコ・中央アメリカ、南アメリカ
1F 北西沿岸インディアン、スピッツァー人類起源ホール
インディアンの方々が着ていたカラフルな色の洋服や文化に触れることが出来ます。インディアンの族長は、部族内の争いを治める役割で命令するなどの強制力はなかったようです。また、個人主義を重んじる文化で、白人が攻めてきたときですら、参加は個人の自由だったため、インディアン側が同盟を組んで戦うことも少なかったとのことです。
モンゴロイドの血が入っているため、顔の作りはどことなくアジア人にも似ていますが、肌の色は赤黒く、鼻は高めです。彼らの人権は侵略者によって踏みにじられ、人数はとても少なくなっていますが、今もカリフォルニア州、アリゾナ州、オクラホマ州、ニューヨーク州などで暮らしています。
髪の毛を神聖なものとして大切にするため、老若男女関わらず、長髪の人がおおい。鷲の羽を頭につけたり、ドリームキャッチャーを使うのに使ったりする、また、獣の皮をはいで着用しますが、自然崇拝、動物との共存を重視する精神は、現代人が毛皮をまとう感覚とは全く違います。
カバの木の樹皮と幹で作るカヌー
インディアンエリアを抜けると、太平洋民族ホール、こちらにはポリネシア、ミクロネシア、シンガポール、フィリピンなど、太平洋に浮かぶ島の民族の工芸品や、文化に関するものが置いてあります。
そしてその1番端には、チリのイースター島からモアイ像が来ています。「ナイトミュージアム」に出てくる、チューインガムが大好きなGum Gum(ガムガム)です。新入り警備員の主人公のことをDumb Dumb(ボケボケ)と呼ぶんですよね。映画のモアイのほうがイースター島にあるものに近く顔がもっと長い気がします。その場所は一緒に写真を撮りたい人でにぎわっていました。
モアイに向かって左側。トヨタのマークが入ったバッグを発見。綴りはちょっと違うけど、Friendshipと入っている。友情の証。
その隣には板に書かれたポリネシアン民族の絵。彫刻刀のようなもので溝を掘って淵を描き、色が塗られています。
ポリネシア民族と日本人、虫の鳴き声を言語脳で聞くという共通点があるそうです。西洋人が虫の音を音楽脳で聞くのとは違い、
日本人とポリネシア人は、虫の声と認識しているということです。
右脳では、音楽、機械音、雑音を聞き、左脳では言語というのは共通ですが、日本人は、泣く、笑うなどの感情、虫や動物の鳴き声、自然の音、邦楽器の音を左脳で聞いているということです。
私はこの事実を知って、もしかしたら音楽を聞く姿勢が、アメリカと日本で違うのは、このことが理由かも!と思いました。
ガムガムの右側には、ポリネシア人の住居ジオラマ
1FにありますSpitzer Hall of Human Origins(スピッツァー人類起源ホール)にいってみましょう。
Australopithecus(アウストラロピテクス)
人類の祖先として約400万年前から約200万年前に生存していた華奢型の猿人。
身長は最大140センチメートル程で、脳はチンパンジーと同じくらい、2足歩行で歩くとされる。アフリカ大陸の洞窟で頭蓋骨が発見されたので、アウストラロピテクス・アフリカヌスと名付けられた。下の頭骨は、250万年前のもので、南アフリカで発見された。
場所は変わって、こちらは中国から出土された400万年前の北京原人の骨たち。石器や火を起こして生活していた跡も見つかっている。北京原人は、下顎と後頭部が飛び出ているのが特徴的で、、人類の祖先ではないとされる。
そして、こちらがCro-Magnon(クロマニョン人)
南フランスのCro-Magnon洞窟で発見されました。180㎝程ある高身長で、頭が大きく、歯は小さい。石器などの道具を作って使い、壁画(ラスコー)や彫刻など芸術面も優れていた。また、死者を埋葬したり呪術を行ったりするなど文化的にも進んでいた。
人類の起源ホールを抜けると、ロス隕石ホールです。パッと目に入ってくる巨大な石。照明のせいか、石の持つ力なのか、とても重厚な雰囲気です。
こちらは、“Ahnighito meteorite アーニートゥ隕石” 34トンもあり、美術館で見ることのできる隕石の中で最も大きいもので、グリーンランドのケープヨークに1万年以上前に落下したとのことです。1897年、一人の探検家が大変な思いをして、最終的には捕鯨船でニューヨークまで運ばれました。
宇宙から来た石をこの目で見ることが出来るって、感激です!
そして、グッゲンハイム鉱物ホールです。
藍銅鉱(Azuriteアズライト)と孔雀石(Malachiteマラカイト)が混ざった天然石パワーストーン。群青色とエメラルドグリーンが混ざり、綺麗です。石の質感は軽石のようでした。アズライトの表面は時の流れと共に風化してマラカイトに変化するため、このような石が存在するそうです。
みどりの苔のような石。
一つ一つの石の中に複数の世界が混在するように見える石たち。
青い石にとても惹かれる。
モーガン記念宝石ホールには、高品質の宝石、ダイヤモンド、サファイア、ルビーが展示されています。鉱物エリアでは、原石、天然石、宝石エリアでは、カットされたり研磨された後の宝石を見ることができます。こちらは。11月の誕生石でもあるトパーズです。同じ種類なのに多様な色があるのは、熱を加えたり、放射線を当てることによって、色が変わるからです。
真珠(パール)と珊瑚(コーラル)
真珠は貝の体内で作られるバイオミネラルと呼ばれるものです。貝殻を作る成分を分泌する外套膜が、貝の中に稀に入ってしまうことがあり、それが真珠となります。養殖真珠は、外套膜と核となる部分を阿古屋貝の中に入れて作るという方法です。天然真珠の作られ方は、生命の神秘を感じることが出来る話ですよね。
Agate(瑪瑙 メノウ)
そして、この宝石コーナーで異彩を放つ、石の中に星が輝くスア―サファイアの中で、563ctのきらめき「インドの星」と呼ばれるスターブル―サファイア
写真ではこの輝きを伝えきれません。美しくて、目が離せませんでした。これが石に魅せられるということなんですね!
右下はキャッツアイ(猫目石)です。こちらも不思議ですね。
1つ上の写真で左側にあったのは、上が約116ctのスターサファイア“ミッドナイトスター”
下が100ctのスタールビー“デロングルビー”です。インドの星の前では目立ちませんが、こちらも素敵な色と輝きです。
その他にも
トルマリン、アメジスト、シトリン、ガーネットなど宝石で名前の知られているものから、人間の手で作られた合成宝石、緑のクリスタルのようなべリル、388ctの宝石など多数展示されています。
グランドギャラリーには、大きなカヌーが吊るされており、こちらにはクリスマスシーズンは折り紙がたくさん吊るされたクリスマスツリーが飾られていたりします。
巨大なアメジスト
アンモナイト
Antimony(アンチモン)と硫黄(Sulfur)の化合物、Stibnite(スティブナイト)
0.5トンほどあり、黒光りしたクリスタルのようなものがギザギザとした造形をつくっています。
下の段はJade(翡翠 ヒスイ)です。エメラルドグリーンが綺麗です。
ミルスタイン海洋生物ファミリーホール
このホールのクジラの巨大レプリカは有名で、博物館に宿泊できるツアーがあるのですが、その時はこのクジラの下に各自寝袋をもってきてみんなで眠ります。
今も転がっている人たちがいますね。階段下には、海の生物に関する映像や説明が流れるビジョンがあります。
北アメリカ森林ホールには木の年輪を見ることのできる木の断面があります。
生物多様性ホールには色んな動物がぶら下がっていたり、世の中にはいろんな生物がいることを知ることが出来ます。
ホルマリン漬けですかね。
1Fには月の石、隕石の展示がされています。
米国で発見された最大の隕石“Willamette Meteorite(ウィラメット隕石)も見ることが出来ます。
こちらはオレゴン州で発見されたもので近くにクレーターが無かったので、カナダに落下したものが氷河で運ばれたとされています。
とても不思議な造形をしていますのでお楽しみに。
1Fにあるゴッテスマン惑星地球ホール
こちらでは、地球の石や断層を見たり、大陸の歴史などが学べます。
中でも目を惹いたのが、白い筒状のもの。これは、南極大陸の氷を円柱状に切り抜いたもので、氷の層になっているんです。
陸地の地層、恐竜の骨の層と同じように、氷にも歴史があり、それを読み解くことで、いつどんな気候変動があったかがわかるそうなんです。
こちらは石の歴史がわかります。研磨されているのでつやつやしています。
それでは、プラネタリウムに行ってみましょう。入口は、1階からです。そこからエレベーターで上に向かいます。正面の恐竜の広場から入った方は2階から
入っていることになりますのでお間違えの無いように!
この天球の中にプラネタリウムがあります。チケットを買う段階で時間を聞かれるので予約をしてしまいましょう。
チケット記載の時間より15分ぐらい早めにその場に到着、チケットを見せて中に入ると、エレベータで上にあがります。
ちょっとディズニーランドのスペースランドのような雰囲気の部屋ではテレビ映像でナレーターが説明しています。
1つ前の部屋での映像が終わると、まるく青い天球の中へ。
席が丸く何重にも重なってたくさんあり自由に座ることが出来ます。
プレ子は首が痛くならないかどうかを心配しながら中央の4列目の席に座りました。自由席のため、早い者勝ちなのですが、
手前に座ると後から来た人が奥に入りたがる可能性もあり、その場合自分の前を他の人が通るので、足をよけたりしなければなりません。中は写真撮影禁止です。
ヘイデン・プラネタリウムで現在見ることのできるスペースショー、ダークユニバース。
星座関係では無く、ビッグバンやビッグマターに関してのショーとなっています。
ビッグバンとは?
ビッグバンというのは、大爆発という意味で、宇宙が生まれるために起こったとされている爆発。
ビッグバン理論では、137億年前に時間や空間が存在しない “無” から宇宙が誕生します。ここでいう“無” という状態は、「何も存在しない」ということではなく、「プラスとマイナスの粒子が相殺されてゼロになっている」状態をさします。つまり、「何かが生まれては消え」を繰り返していた状態です。歌の歌詞のようですね。
その均衡が崩れたとき、宇宙が創成し、その直後に急速な膨張を開始。この急速さは光速でした。
この光速で宇宙が膨張することをインフレーション理論と呼びます。光の速さ、何光年、何億光年と
表される単位ですね。宇宙の膨張が始まると、重力がうまれ、熱エネルギーを放出。この現象をビッグバンと呼びます。この後も宇宙は光の速度で膨張、宇宙の誕生です。
1920年に天文学者のハッブル博士が発見した宇宙全体が膨張しているということ。
そして、その後今も膨張し続けているということ。
あぁ~宇宙ってすごい!天文学の話ってなんて魅力的なんでしょう。
ダークマターとは?
ダークマターとは暗黒物質のこと。銀河とその周りにある、見えないけれど重力を及ぼしている何かをさすそうです。
色んな研究がされていて、候補はあがっていますが正体はまだわかっていません。また、暗黒物質なんて存在しない、あるのは別次元から時空を超えて届いた、重力だけ。という説もあるそうです。
ダークエネルギーとは?
暗黒エネルギーとは、宇宙を加速膨張させている未知のエネルギー、星やダークマターなどの引力に反発する力(斥力)のことをさします。2017年現在は宇宙成分の69%程を占めていると考えられています。
そのエネルギーが何なのかは、空間そのものが持つエネルギーだという説が最も有力のようですが、解明されていません。
このダークユニバースでは、最新の科学データを用いて綺麗で、印象的な映像に起こし、私たちに見せてくれます。まるで、宇宙の中にいるような錯覚を覚えながら、映像はスタートします。天の川銀河を飛んだあと、カリフォルニアにあるハッブル展望台の映像どうやって、博士が宇宙の膨張に気づいたのか、私たちの宇宙が形成され、進化を遂げたのか映像で見ることが出来ます。
まるで宇宙の中に放り出されたような感覚に包まれ、とても貴重な体験でした。全部で25分ぐらいのショーです。
自然史博物館では、常設展示に加えて、企画展示が行われています。別料金でその時に行われている企画展は入口のチケット売り場にこのようにかかれています。このうち1つだけ見たい場合は、1人当たり、入館料23ドルに5ドル足して28ドルになります。
これらすべてを見ることが出来るチケットは33ドルです。
Mummies (エジプト、ペルーのミイラ展)
開催期間:2017/3/20~2018/1/7
場所:4Fの特別展示スペース
ミイラ【木乃伊】・・・死んだ人を後の世まで残す目的または自然条件が重なり、古代エジプトやアンデス、中国などの乾燥地帯で出土されています。日本でも僧侶が土中で瞑想状態のまま絶命した即身仏がミイラの一種です。死体の腐敗よりも先に乾燥が進むと、ミイラ化しやすくなるのですが、人体の腐敗は内臓が1番速いため、死後、またはそれ以前に臓物部分を動物に食べられたリ、液化して流れ出た後、急に乾燥するとミイラが自然に出来上がると言われています。人為的に行う場合、脳と内臓を取り出し、防腐処理をする必要があります。
ミイラは、その昔、不老長寿や病を治す薬として使用されたことがあり、そのため、商売の為にミイラの墳墓をあばく人たちも現れた。
今回こちらのミイラ展では、エジプトとペルーから出土されたミイラの文化と様式を見ることが出来ます。
エジプトのミイラは、内臓摘出後、炭酸ナトリウムに浸し、その後、仰向けの状態で布を何重にも巻く方法。ミイラのイメージそのものですね。取り出された臓器は壺の中で保管されます。動物のミイラも作られています。
ペルーのミイラは、内臓と筋肉を取り除き、乾燥させます。膝を折り、腹部につけた体育座りのような姿勢にして、布で覆い、袋や籠に収めます。インカ帝国では、生前高い身分だった人のミイラには、装飾品、仮面などを取り付けたりもしていました。びっくりしたのは、作られたミイラは祠に祀られることの他に、家の中に置いて、話かけたり、食事を一緒にしていたということです。確かに、亡くなったことを受け入れられず、そうしてしまう気持ちもわからなくはないですし、遺体を自宅に放置する事件は今でも時々ありますよね!歴史的に、計画的にしていたなんて驚きです。
ミイラの顔の形などから、生前どんな肉付きだったかなどの予測や、ミイラをCTスキャンで分析した様子が見れたりします。
写真撮影は禁止です。
Earth Flight
開催期間:2017/9/15~2018/3/8
2D フィルム:11:30, 4:30
3D フィルム:10:30am, 12:30pm, 1:30pm, 2:30pm, 3:30pm
場所:1F中央のLeFrak シアター
アカデミー賞受賞女優、ケイト・ブランシェットの雰囲気あるナレーションで大空を渡っていく鳥たちの映像を見ることが出来ます。四大陸11か国で4年をかけて制作されました。鳥たちがどうやって群をなして大陸を渡っていくのか、食べ物を見つけて食べる様子など、自分が鳥になった気分で学べます。
The Butterfly Conservatory (蝶の温室)
開催期間:2017/10/7~2018/5/28
場所:2Fの円形広間から右手に入った方です。
こちらの展示は、毎年恒例の季節展示の一つです。蝶と蛾は、同じチョウ目(レピドプテラ)に属します。
世界中に分布するチョウは、18,000種いて、5つのグループにわけられています。こちらの展示はその中から、3つのグループ、シロチョウ、アゲハチョウ、タテハチョウを見ることが出来ます。
蝶を近くで見ることで、その構造を目で知り、蝶博士の説明で知ることが出来ます。また、蝶がどうやって敵から身を守るのか、
どうやって変態を遂げるのか、蝶はどのように進化をしてきたのかを学びます。何より、目の前をひらひら舞う蝶を目で楽しむことが、子どもたちにとって楽しいことだと思います。
下記は、入館料に含まれている展示です。
Opulent Oceans(贅沢な海)
開催期間:2015/10/3~2018/1/2
場所:博物館1F、Le Frak劇場の廊下
贅沢な海という本の中から、33枚の珍しく美しいイラストが見ることが出来ます。色んな顔の海洋生物をスケッチで楽しめることでしょう。
Inside You (あなたの中)
開催期間:2017/6/24~2019/6/16
場所:博物館2Fのエークリーギャラリー
人間の体内にいる細菌、バクテリア、ウイルス、真菌その他の微生物に関して、消化や免疫に影響を与えるどんな細菌が体内を駆け巡っているのかを学べます。
場所:地下1階 館内フードコート
営業時間:11am 〜 4:45pm
こちらでトレイを取って、食べ物・飲み物、好きなものを載せて、お会計レジまで運びます。
豚肉や牛肉を煮込んだもの、ピラフ、湯で野菜などの暖かい食べ物、スープ、サラダのような冷たいもの、色々あります。
決まった額の食べ放題では無く、レジで重さをはかる量り売りです。
ピザは注文してから窯に入れて焼いてくれます。生地は、食べごたえのあるふっくらタイプです。その他に、パンにお肉やチーズをはさむサンドやフライドポテト、チキンナゲットなどもこちらで取れます。
こちらのエリアは1つの値段が書いてありますが、お会計はまとめて最後にレジで行います。スプーン・フォーク、ケチャップ・ナプキンなどはお会計を終えて座席の方にあります。
無料の飲料水とイタリアンジェラートのお店が出口付近にありました。
ハロウィン直前だったので、かぼちゃもいっぱい、こんなものも売っていました。
他にもカフェはあります。
カフェ・オン・ワン 1階:大人向けのカフェメニュー
カフェ・オン・フォー 4階:軽食とスナック
スターライト・カフェ:軽食
お土産屋さんは、全部で4つあります。
それぞれそのエリアに特化した違うものが売っていたりするので、その都度見るのがお勧めです。
宇宙服デザインや「I’m Nerd」(私はヲタクです)ティシャツも買えます。プラネタリウ天球キャンディや鉱石、自然史博物館でしか買えないお土産もあります。
1、1F~2F ミュージアムストア
ここが1番広いお土産ショップです。2Fルーズベルト円形広間、1Fルーズベルト記念ホールから入ることが出来ます。
2、ローズセンター地下1F 地球・宇宙ショップ
3、ローズセンター2F コズミックショップ
4、4F 恐竜ストア
アメリカ自然史博物館では、Free Wi-Fiが完備されています!
外国人観光客にとっては嬉しいWi-Fi環境です。
いかがでしたか?とても長かったとおもいますが、まるで博物館に行った気分になれましたか?また、写真では伝わらない部分も多いので、ぜひ実物をこの博物館で見ていただきたいと思います。
英語の説明などわからない部分や恐竜の名前、ちょっとした豆知識を入れて、予習して博物館に行くのも楽しいと思いますし、行った後にあれはなんだったんだろう?と復習として見てもらうのもいいかと思います。
みなさんが最大限に楽しめますように!